マイクロソフト社の基本ソフト( OS )「ウィンドウズXP」のサポートが4月9日に終了しました。
今後は、安全上の弱点を修正するプログラムの提供がなくなるため、ウィンドウズXPの利用者はサイバー攻撃の対象になる可能性が高まります。
Windows XP 残り7か月 / サポート終了で本当に困るのは何か にも記載しています。
そして、サイバー攻撃の被害者にも、加害者にもなってしまう可能性も高まります。
さて、現在の状況を見てみましょう。
◇基本ソフト( OS )の移行状況
総務省のリリース(4月11日)では、
都道府県および市区町村1,788団体が保有するパソコンは合計204万台、
そのうち27万台(全体の13%)の Windows XP パソコンが4月9日以降も業務で使用されるといいます。
また、IDCジャパンのリリース(4月7日)によると
・法人市場
2013年12月末(実績) 617万台(全体の17.1%)
2014年6月末(予測) 241万台(全体の6.6%)
・家庭市場
2013年12月末(実績) 610万台(全体の14.8%)
2014年6月末(予測) 351万台(全体の8.7%)
の Windows XP パソコンが4月9日以降も使用されるといいます。
2014年6月末までには、法人で94%、家庭で92%が移行を済まされる予測となっています。
しかし、Windows XP を継続して利用せざるをえないケースも当然あるかと思います。
Windows XP を継続して利用される場合、安全対策の強化は必須です。
そこで、安全対策を強化するには
1.最善は、ウィンドウズ基本ソフト( OS )のアップグレードやコンピュータ製品の買い替えです。
なぜなら、最新技術を駆使した、より安全性の高い製品を安心して利用できるからです。
2.やむを得ず使用する場合はインターネットに接続しない。
しかし、実際には、パソコンをインターネットに接続して利用されることが多いと思います。
XPを継続利用する前に、今、実施すべきこと!
インターネットに接続するのであれば、
3.ウィンドウズXPシステムの基本ソフト( OS )を 最新版(4月9日時点)にします。
ウィンドウズXPシステムに、マイクロソフト社から提供されている最新の更新版を適用します。
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。
次に、[Windows Update] をクリックします。
ウィンドウズXPシステムを 最新版にしても、それ以降の新たに発生するウィルス対策などの安全上の弱点の対策がされないことから、ウイルスに感染する可能性が日々高まります。
4.セキュリティアップデートやパッチがサポートされる業務ソフトウェアを使用します。
例えば、マイクロソフト社のオフィス 2003 のサポートも4月9日に終了しました。
販売管理や生産管理など、業務で使用されているソフトウェアのサポートの状態もご確認いただくのが望ましいです。
5.ウィルス対策ソフトの最新版を使用します。
主要なウィルス対策ソフトのアップデートは継続されます。
しかし、その継続にも期限がありますので、ご利用のウィルス対策ソフトのウェブサイトなどでご確認いただくのが望ましいです。
ウィルス対策ソフトの最新版を使用しても、ウィンドウズXPシステムに起因するトラブルについては、解決されない可能性があります。
Windows XP システムをご利用のあなた!
即、上記の対応を実施し、できるだけ早く、より新しいサポート対象の基本ソフト( OS )へのアップグレードやコンピュータ製品の買い替えを強くお勧めします。