先日、ビジネスセミナーに参加してきました。
その講師のプレゼン能力は高く、惹き込まれるように聴き入ってしまいました。
その中でも、プレゼンテーションの冒頭部分が素晴らしかったのでご紹介します。
セミナーはこんな感じで始まりました。
「このセミナーの最後に、△※▽&#の役に立つチェックリストをプレゼントします・・・・」
第一声が受講者へのプレゼントだったのです。
受講者にとっての「得するもの、ボーナス」をキッパリと伝えます。
続けて。。。。
「皆さんがこのセミナーに参加された理由はどのようなことでしょうか」
「売上が安定しないので、いつまでも将来が不安・・・」
「やるべきこと、学ぶべきことが多すぎて、疲れ果てている・・・」
「実際、何をやったらいいか分からない・・・・」
「自分のやってる仕事に迷いを感じる・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
誰に聞いて欲しいのか、何を聴いて欲しいのか、ターゲットを伝えます。
次に、
「このセミナーでは、※▽%&※$#させる方法を学ぶことができます・・・」
受講者がこのセミナーの受講後にどのような姿になっているのかを伝えます。
さらに、
「スマホでメールを確認したり、電話で席を立ったりせずに、集中して聞いてください」
「ひとつの事を集中してやる」
「いくつかの事を同時に進めるよりも効率が良く理解度も深まっていきます」
「お話を聴きながら、お手許の資料に書き込んで使ってください」
このセミナーに参加する受講者への前提条件をきちんと伝えます。
ここで、自己紹介が始まりました。
まだまだ、本論には入りません。
ある著名人からの推薦の言葉を使って、講師自身がこのセミナーの講師として相応しいことを伝えます。
ここまでの流れを整理してみましょう
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受講者にとってのベネフィットは何か
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このセミナーでどんな成果を得られるのか・・・セミナーの目的と目標
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誰に聴いて欲しいのか・・・参加者の条件
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受講者はどのように受講するのか・・・受講への前提条件
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自分はどのような人間か・・・自己紹介
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なぜ、自分がこのテーマを話せるのかの権威付け・・・他己紹介
以前のブログでも紹介しましたが、
ガニエの9教授事象を参考に構成を当てはめてみると。。。。
- 聴衆の注意を喚起する
- 発表やプレゼンの目標を知らせる
- 前提条件を思い出させる
- 新しい事項を提示する
- 受講や聴講の指針を与える
- 練習の機会を作る
- フィードバックを与える
- 受講や聴講の成果を評価する
- 保持と移転を高める
上記の1.2.3.の部分が冒頭部分にあたります。
仕事での発表やプレゼン、説明の構成を考えるときの参考になれば幸いです。